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2017/05/27

オペまでの話 3

オペの日程は、センセイの提案よりも遅らせて、
2ヵ月後、つまり4月末にしてもらった。
2ヵ月もあれば、入院までに仕事の仕事の引継ぎも
ちゃんとできるだろうし。
この「充分時間を取る」という決断は、後になって
激しく後悔することになるのだが。

日程が決まると、看護師のお姉さんが来て、
いろんな書類をテキパキと用意し、
入院手続き等を説明してくれた。
とっても親切な感じのいいお姉さんだったな。

「じゃあ、当日は朝7時に病院に来てね」

朝7時って・・・。

ワタシはそれまで、オペと言うのは、前日から
お泊りするものだと思ってたわ。
ワタシは朝が弱いんだわよ・・・。

会社には、マネージャー様にはすぐに
事情を説明し、ワタシがいない間の仕事の
段取りの指示を仰いだ。

こちらの働く人たちは、産休、育休や病欠等による
長期の欠勤に対しては、非常に寛容であると思う。
マタハラなどというものは聞いた事がないし、
病欠の時も、抜けた人の穴埋めが大変なのは当然ながら、
病欠自体に対して文句を言う同僚もいない。
誰しもいつ病気になるか分からないし、人それぞれの
事情はあるもので、お互い様と言うところか。

またこちらでは、よっぽど親しい間柄で無い限り、
病名を聞かれることは無い。
これはプライベートでも同じで、病名をあからさまに尋ねないのが
社会的エチケットになっている。

もちろん、日頃一緒に仕事をしている同僚たちには
ちゃんと説明し、仕事の負担を強いることへの
お詫びはきちんとした。

もともと、ワタシは会社なんて、社員一人が抜けたところで、
どうにでもなるもんだと思っている。
「自分がいなきゃ会社が回っていかない」というのは、
百年に一人の逸材の方のセリフでありましょう。

ワタシの同僚たちはみんな経験もあるし優秀であるため、
テクニカルな面では、ワタシは全く心配していないし、
むしろ、ワタシじゃないほうが仕事がスムーズに
片付いたりするかも知れない。

問題は、弊社は万年的な人手不足なので、一人抜けると、
他の人への時間的負担がかなり大きくなると言う事。
実際、同僚のN子サンもワタシも、キャパが一杯どころか、
残業時間が半端では無い状態であります。

結局、マネージャー様が他の支店に声をかけて、
2つの支店の同僚たちがサポートしてくれる事に。

その時に知ったのだが、世の中には、
比較的ヒマな支店もあるようでして、
他の支店は同じ仕事をしている社員の数も多いし、
どうしてこんなに差が有るのかしらん。
上司殿、教えて下され。

さて、オペが決まってからの2ヶ月間はワタシにとって
いろんな意味で、非常に辛い日々でござった。

仕事上も、溜まった仕事をできるだけ片付けるべく、
今まで以上に残業と休日出勤の連続で、
若くないワタクシには体力的に限界でしたわ。
その合間に仕事の引継ぎもしたのだが、こちらも
同僚に時間が無かったり等の理由で思ったように進まず、
これもかなりのストレスとなった。

ま、ワタシはかなり早めに事情を話してあるので、それで
引継ぎができなかったら、もうワタシのせいじゃないわね。
と、開き直りの気分であったが、何か問題が出たときに
ワタシのせいにされたらたまらない。
そのため、ワタシにできることはすべてしたつもりである。

仕事の事以上にもっと辛かったのは精神面。

恐らく、医者にとっては全然複雑なオペでは無いだろうが、
オペというのは患者にとっては一大事。
今までオペなど受けたことの無いワタシにとっては、
人生の大きなイベント(?)であります。

最初は、あんまり深く考えなかったが、時間がたつにつれて
どんどん怖くなり、オペを決心した事を激しく後悔した。
2ヵ月あれば、心の準備も出来るだろう、などと思っていたが、
こう言う場合は、心の準備なんてすべきじゃないのである。
ドサクサにまぎれて、ワケが分からないままに、さっさと
済ませてしまうべきであります。

また、よせばいいのに、いろんな経験談を集めようと、
インターネットのフォーラム等を読みまくってしまった。
だいたい、ネットのフォーラムに書く人と言うのは、
「特別」な体験をした人たちや、自分が受けたオペが
いかに大変だったかをアピールしたい人たちが多い。

なので、そこでワタシが読んだ体験談のほとんどが
ネガティブなものでありました。
合併症とか、再手術、術後の経過が悪くて再入院など。
ワタシはますます不安になったのであった。
今思えば、何事も無く無事にすんだ人たちは、
フォーラムなどには書かないものなのだが。

しかも、たまたまその時に読んでいたミステリー小説に
「妻が手術の際の麻酔のアレルギーのために死んだ」などと言う
場面まで出てきて、ますます怖くなってしまった。

心の準備をするために取った2ヶ月間、
結局、ワタシはますます心を乱されたまま、
2ヶ月を過ごしてしまったのでありました。

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