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2017/05/30

オペ前日

オペ前の最後の出勤日、金曜日であったが、
朝、会社へ行くと机の上に、同僚たちからの
贈り物とカードが置いてあった。

マグカップとか、チョコレート、本、天使のお守りなど
小さなものたちだったが、同僚たちの気持ちがうれしくて、
涙が出てしまったわ。

仕事の後、帰宅する時も「頑張って」と
しっかり抱きしめてくれて、ここ数日、かなり
ネガティブな考えに凝り固まっていたワタシは、
心がほぐれるとともに、無事に戻ってきて
この人たちともう一度一緒に仕事したい、と
切に願ったな。

その週末は、買い物と、家の中の大掃除。
戻ってきた時のために、最低限の食料と水
(とトイレットペーパー)は買い揃えて置かないとね。
二日間、なんだか時間が過ぎるのが遅くて、
本当に落ち着かなかったよ。

オペ前日の日曜日は気晴らしに、畑に出かけたわ。
今年は、この時期、野良仕事が出来ないので、
畑はほとんど放置することになるが、
一応、あちこちに花や野菜の種を撒いておいた。
苗作りは出来ないけど、運がよければ、
育ってくれるかも・・・。

今年もチューリップが綺麗に咲いてくれたわん。
4月の終わりだったので、もう最盛期は過ぎたながら、
最後の名残にと、写真を撮っておいた。

T01


T02


T03

こうやって、パチパチと写真を撮っていると、
近所の畑のモロッコ人兄ちゃんが通りかかって、
「チューリップと一緒に、君の写真も撮ったろか?」
と話しかけてきた。
このモロッコ兄ちゃんとは、種や苗の交換をしたり、ちょっと
世間話をしたりします。
とってもいい人で、野良仕事しながらも、どっか上品。
おフランス語を話すし・・・って、関係ないか。

でも、このお兄ちゃんが写真を撮ってやる、
なんて言って来たのは初めてでして、
有り難くワタシのスマホで写真を取って頂いたが、
その時ワタシの頭をよぎったのは、
「この写真がワタシの遺影になるのかも・・・」
という事でしたわ。

今でこそ、笑い話でござるが、その日のワタシは
それくらいナーバスでして。
その「遺影」候補の写真の中のワタシは、
すごく引きつった顔してるので、掲載は省略するぞ。

近所のヒッピーちゃんたちにも、畑の事をよろしくお願いし、
早く回復して、またここに野良仕事に来れる事を祈りながら、
ワタクシ、トボトボと岐路についたのであります。

夜は、入院のための荷造り。
何を持っていっていいか全然わからんので、
前回、病院の看護師さんに訊いたら、
「普通に旅行に持っていくようなもの」というかなり
アバウトな答えが返ってきたわ。

なので、周りの人の話を参考に、てきとーに荷造り。
後で分かったが、持って行ったもののほとんどが
不必要だったわ。
着替えなんてほとんどいらなかったし、何冊か持って行った
本も、ほとんど読めなかったし・・・。

繰り返すが、その夜、ワタシはすごくナーバスだった。
もう何にも考えたくないし、誰とも話したくない。
なので、夜は、電話にも出ず、すべて留守電まかせ。

例えば、彼氏さんのいとこさんからも留守電に励ましの言葉が。
「あなたのために、ろうそくに火を点して祈ってるわ」
って、気持ちは有り難いが、ちょっと重すぎます。
もっと、さらっと流して欲しい。

そして当然、その夜は、ほとんど眠れないまま、
朝を迎えてしまったのであります。

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